QUEENS OF THE STONE AGE[クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ](以下QOTSA)のJosh Homme[ジョシュ・オム]が、QOTSAを結成する前に在籍していたバンドが今回取り上げているKYUSS[カイアス]である。
いきなり話が横道に逸れるが、Josh Hommeの姓であるHommeのカタカナ表記は、ずっと「オム」だったのだが、いつの頃からか「ホーミ」とも表記されるようになり、現状では「オム」と「ホーミ」が併用されている。
これは、John McGeochがジョン・マクガフからジョン・マッギオークに変わったり、THE SUPREMESがザ・シュープリームスからザ・スプリームス変わったりという具合に、より英語の発音に近づけた結果なのだと思う。
今回取り上げているKYUSS[カイアス]は、米国のカリフォルニア州パームデザート出身のバンドであり、1991年から1995年の間に4枚のアルバムをリリースしている。
1991年から1995年というと、筆者の興味の対象がロックから、ドラムン・ベースやテクノに移っていた時期なので、実のところKYUSSの記憶は全く無い。
2000年代に入ってからQOTSAを聴き、そこから遡ってKYUSSを知ったのである。
KYUSSの音楽性はストーナー・ロック/ストーナー・メタルであり、所謂BLACK SABBATH[ブラック・サバス]を始祖に持つドゥーム・メタルに近い音楽だ。
筆者はKYUSSを聴く時にQOTSAのようなロックン・ロールっぽいテイストを持つストーナー・ロックを期待して2ndアルバムの「BLUES FOR THE RED SUN」を聴いたのだが、KYUSSの音楽性はQOTSAとかなり違っていた。
QOTSAと比べると、KYUSSの曲はヴォーカルよりもリフが主役であり、異常なほど低音が強調された録音なので、はっきり言って、かなり取っ付きにくい。
しかし、ストーナー・ロックという音楽は、聴きにくいのに何故か聴いてしまうという、中毒性の高い音楽なのである。
最近知ったのだが、KYUSSは、CORROSION OF CONFORMITY[コロージョン・オブ・コンフォーミティ]、MONSTER MAGNET[モンスター・マグネット]、SLEEP[スリープ]と共に、ストーナーBIG 4と呼ばれているらしい。
このブログではCORROSION OF CONFORMITYは既に取り上げているので、いずれ機会があればMONSTER MAGNETとSLEEPも取り上げてみようと思う。