最近、清家咲乃という音楽ライターの書く文章を好んで読んでいる。
切っ掛けは、音楽雑誌BURRN!の2019年10月号だ。
上記のBURRN!は創刊35周年記念の特大号なのだが、その中に『編集部とライターが選ぶ35年間、この100枚』という特集があり、この特集で記事を書いている18人の中で、彼女の文章が最も面白かったのである。
1996年生れで青山学院卒、BURRN!には2019年7月号から2020年2月号まで在籍し、現在はフリーの音楽ライターとして活躍されている人である。
BURRN!を退職した後も、同誌には「TIDE OF SCENE」という記事を連載されていおり、筆者はこの記事が読みたくて毎月BURRN!を買い続けている。
1996年生れということは、筆者からすると、自分の娘よりも若い世代なので、先ず、そこで驚いてしまうのだが、何よりも驚くのは、彼女の音楽との接し方の新しさと、アーティストを紹介する文章の新しさである。
その新しさは、1980年代のファッション界に旋風を巻き起こした、山本耀司、三宅一生、川久保玲(Comme des Garçons)の登場に近いものを感じると言ったら褒めすぎだろうか?
上記したBURRN!の特集で、彼女が選んでいる100枚のアルバムは、掲載紙に合わせてHR/HM系で揃えているのだが、ヒップホップ、ヴィジュアル系、アイドル等、ジャンルを問わず音楽と接しており、彼女の書く記事を読むと、全く知らないアーティストでも、何となく、そのアーティストの音源を聴きたい気分にさせられる。
今回取り上げているZOC[ゾック]を聴いた切っ掛けも、彼女が書いたZOCの記事をインターネットで読んだからだ。
とにかく、ZOCが聴きたくなり、Amazon Musicで彼女たちのメジャー1stシングル"AGE OF ZOC/DON'T TRUST TEENAGER"を聴いてみた。
筆者は、アイドル・ソングを聴くことが殆ど無いので、何が飛び出すか不安だったのだが、予想を覆すカッコ良さなので驚いている。
その後、YouTubeでミュージック・ビデオを見たのだが、映像が付くとカッコ良さが倍増する。
この商品は、両A面シングルだと思うのだが、"AGE OF ZOC"は途中でラップも入るハイテンションな曲で、ライヴの1曲目にやれば必ず盛り上がる曲であり、"DON'T TRUST TEENAGER"はシニカルなメッセージを含むエモーショナルな曲で、ライヴの後半にぴったりな曲だ。
もう一曲、"family name"という曲も「おまけ」的な感じで入っており、良い曲なのだが、"DON'T TRUST TEENAGER"と雰囲気が被るので、これは無くても良かったような気がしなくもない。
2日前の8月5日に、これらの曲を初めて聴いたのだが、もう、何度も繰り返し、ミュージック・ビデオを見ている。
正直なところ、まだZOCを知って日が浅いので、メンバー一人一人の区別が付かないのだが、メンバー全員が可愛いということにも驚いた。
ちょっと書きにくいのだが、テレビに出ているアイドルを見て、「アイドルって、それほど可愛い人ばかりじゃないんだな」と思っていたのだが、ZOCはメンバー全員が可愛い。
きっと、このグループのオーディションは、かなり厳しいのではないだろうか?