#0174) HOUSE OF PAIN (FINE MALT LYRICS) / HOUSE OF PAIN 【1992年リリース】

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初めてヒップ・ホップのアルバム買ったのは1980年代で、RUN-DMC〔ラン・ディーエムシー〕の「RAISING HELL」(1986年)とBEASTIE BOYSビースティ・ボーイズ〕の「LICENSED TO ILL」(1986年)だった。


RUN-DMCAEROSMITHエアロスミス〕と共演した"Walk This Way"のッコ良さに一発でやられ、BEASTIE BOYSは(まだ髪の毛があった頃の)SLAYER〔スレイヤー〕の〔ケリー・キング〕がギター・ソロを弾く"No Sleep Till Brooklyn"にぶっ飛んだ。


その後、LL Cool J〔エルエル・クール・ジェー〕、2 LIVE CREW〔ツー・ライヴ・クルー〕、PUBLIC ENEMYパブリック・エナミー〕、N.W.A〔エヌ・ダブリュ・エー〕等、様々なヒップ・ホップ系アーティストのアルバムを買ったり借りたりしたいた。


当時、筆者が聴いていたヒップ・ホップ系アーティストの殆どがロックとの関わりの深いアーティストであり、そういう意味では筆者はヒップ・ホップ・ファンという訳では全くなく、ロックの隣人として勢いを増してきたヒップ・ホップに興味があった訳だ。


そんな具合に、つまみ食い程度だったため、1980年代後半からはいつの間にかヒップ・ホップから遠ざかっていた。


そして、1990年代に入って久しぶりに買ったヒップ・ホップのアルバムがCYPRESS HILLサイプレス・ヒル〕の「BLACK SUNDAY」(1993年)と、今回取り上げたHOUSE OF PAIN〔ハウス・オブ・ペイン〕の1stアルバム「HOUSE OF PAIN (FINE MALT LYRICS)」だった。


買った理由は単純で、CYPRESS HILLとHOUSE OF PAINが、文句無しにカッコ良かったからだ。


1990年代の中盤に差し掛かるころから筆者は急激にロックへの興味を失いつつあり、1990年代後半にはドラムン・ベースやトリップ・ホップにド嵌りすることになる。


そのロック離れの布石となったアーティストの一つがHOUSE OF PAINであり、アルバム「HOUSE OF PAIN (FINE MALT LYRICS)」だったのである。


このアルバムのカッコ良さは、何といっても、聴いていると不穏な気分にさせられる、そのスリリングなサウンドにある。


異論はあると思うが、筆者はこの穏やかではないサウンドを聴いていると、ブルースやジャズにも通じる洗練と粗暴が相見える革新性を感じ、そこに惹かれるのである。


グループ解散後には、DJ Lethal〔DJリーサル〕がラップ・メタル・バンドの雄であるLIMP BIZKIT〔リンプ・ビズキット〕に加入し、バンドの成功に貢献したこともなかなか興味深い話だ。