今回取り上げているJoe Satrianiの2ndアルバム「SURFING WITH THE ALIEN」は、ロックの歴史に刻まれたインストゥルメンタル・ロックの名盤であり、このジャンルの最高峰と言えるだろう。
そして、筆者が今までに生で演奏を聴いたことのあるギタリストの中で、最も上手いと感じた人は紛れもなくJoe Satriani〔ジョー・サトリアーニ〕でなのある。
Joe Satrianiのライヴには、学生時代にバイト先で仲良くなったU君に誘われて一緒に行ったのだが、ライヴに行く前の筆者はJoe Satrianiにそれほど興味があったわけではない。
U君がJoe Satrianiの熱烈なファンだったので、それに付き合う形で筆者も一緒にライヴに行ったのである。
当時(1980年代)、筆者の周りのロック好きの仲間では、ある人が好きなアーティストのライヴに、他の人達が付き合う形で行くことが、けっこうあった。
そして、付き合いとして行ったライヴが切っ掛けとなり、そのアーティストを好きになるということも、けっこうあったのである。
筆者にとってのJoe Satrianiとは、正に付き合いで行ったライヴが切っ掛けとなり、好きになったアーティストなのである。
とにかく、ライヴが始まったとたん、クールな顔をして超絶テクでギターを弾きまくるJoe Satrianiに度肝を抜かれてしまい、一発でファンになってしまったのである。
よく知られているとおり、Joe Satrianiは、Steve Vai〔スティーヴ・ヴァイ〕、METALLICA〔メタリカ〕のKirk Hammett〔カーク・ハメット〕、TESTAMENT〔テスタメント〕のAlex Skolnick〔アレックス・スコルニック〕といった世界的に有名なギタリストの先生である。
このアルバムの凄いところは、ギタリストが聴いて凄いと思えるアルバムでありながら、収録曲の全てがキャッチーなので、ギターを弾かない人でも楽しめるところである。
筆者はこのアルバムを、Joe Satrianiの超絶テクを聴きたくて再生することもあれば、休日に読書する時のBGMとして再生することもある。
家の中だけでなく、良く晴れた休日の朝に、散歩しながらこのアルバムを聴くと、実に爽やかな気分になれる。
インストゥルメンタル・ロックなので、ヴォーカルに邪魔されることなく、ずっとJoe Satrianiのギターを聴き続けられるのも良い。