2018-01-01から1年間の記事一覧
永いことロックを聴いていると英国のロック・ファンや音楽メディアの冷たさに驚くことがある。 1990年代に登場したADORABLE〔アドラブル〕はそんな英国のロック・ファンや音楽メディアに翻弄されたバンドだった。 1992年に1stシングルの"Sunshine Smile"をリ…
このブログでは何度かプログレッシヴ・メタルにカテゴライズされるアーティストのアルバムを取り上げてきた。 当然ながら取り上げたアルバムは全て好きなのだが、通常このジャンルで最も人気と評価が高いのはQUEENSRYCHE(正式なバンド名表記はYの上にウムラ…
筆者にとって、「ニューヨークを代表するシンガー・ソングライターは?」と問われた場合、迷うことなく真っ先に連想するのはLou Reed〔ルー・リード〕である。 では、ニューヨークに匹敵する米国のもう一つの大都市である「ロサンゼルスを代表するシンガー・…
今回取り上げたTHE GEORGIA SATELLITES〔ザ・ジョージア・サテライツ〕の1stアルバム「GEORGIA SATELLITES」がリリースされたのは1986年。 このバンドでヴォーカル&リズム・ギターを担当しているDan Baird〔ダン・ベアード〕は1953年生まれなので、このアル…
筆者がロック以外の音楽、特にエレクトロニカを積極的に聴くようになった切っ掛けは、間違いなくGoldie〔ゴールディー〕の「TIMELESS」を聴いてからである。 今でも「ロック以外のジャンルで最も好きなアルバムは?」と問われた場合、「TIMELESS」と答える。…
以前、Thelonious Monk〔セロニアス・モンク〕を取り上げときに「一番好きなピアニストである」と書いた。 ただし、人から「お薦めのジャズ・ピアニストを教えて」と問われたときにMonkを薦めることはまずない。 そもそも、人に蘊蓄(うんちく)を語れるほど…
聴いた回数の多さでは今回取り上げるKING CRIMSON〔キング・クリムゾン〕の1stアルバム「IN THE COURT OF THE CRIMSON KING」もかなり上位に入る。 このアルバムは筆者が洋楽を聴き始めた1980年代の初期、洋楽雑誌「MUSIC LIFE」で「過去の名盤」的な特集記…
これまで一度も日本のアーティストを取り上げてこなかったので、ここら辺で日本のアーティストを取り上げてみる。 取り上げるアーティストは、筆者が日本のアーティストの中で最も好きなロックン・ロール・バンド騒音寺だ。 そして、取り上げるアルバムは4th…
1980年代後半、英国で一瞬だけブロンド・ムーヴメントというものがあった。 そういう呼ばれ方をしていたかどうかも今となっては記憶が曖昧だし、そもそもムーヴメントと呼べるほどの盛り上がりも無かったような気もする。 その名のとおり、当時、登場した「…
このブログでは何度かグランジにカテゴライズされるバンドを取り上げてきたが、今回取り上げるTHE AFGHAN WHIGS〔ジ・アフガン・ウィッグス〕もその一つだ。 取り上げるアルバムは3rdアルバムの「CONGREGATION」にするか、4thアルバムの「GENTLEMEN」にする…
筆者がロックを聴き始めた1980年代前半に、当時、知っていたオーストラリアのアーティストと言えば、BEE GEES〔ビージーズ〕と、AC/DC〔エーシー・ディーシー〕と、そして今回取り上げるINXS〔インエクセス〕の3組だけだった。 アメリカやイギリスと同様に英…
Bonnie 'Prince' Billy〔ボニー・プリンス・ビリー〕とは、米国のシンガー・ソングライターWill Oldham〔ウィル・オールダム〕のステージ・ネームである。 この人は、PALACE BROTHERS〔パレス・ブラザース〕とか、PALACE MUSIC〔パレス・ミュージック〕とか…
このブログを書き始めて半年以上過ぎているが、取り上げたアルバムのリリース年を改めて見返すと、2000年代以降にリリースされたアルバムを2枚しか取り上げていないことに気付いた。 1枚はTHE QUIREBOYS〔ザ・クワイアボーイズ〕の「THIS IS ROCK'N'ROLL」…
筆者がロックを聴き始めた頃(1980年代前半)、聴きたいアーティストを探す情報源の殆どは書籍だった。 書籍の中でも「MUSIC LIFE」や「音楽専科」等、月刊誌からの情報収集が主で、500円くらいするこれらの雑誌を毎月購入しては読み耽っていたのだが、雑誌…
筆者が音楽と同じくらい好きなものの一つに文学がある。 音楽も節操なく色々なジャンルを聴き漁るがが、文学も節操なく色々なジャンルを読み倒す。 そんな筆者が1990年代中期に最も嵌まっていた小説が京極夏彦の百鬼夜行シリーズである。 この百鬼夜行シリー…
一番好きなギタリストは?と問われると、答えるのはかなり難しい。 ロックン・ロール系ならJohnny Thunders〔ジョニー・サンダース〕やAndy McCoy〔アンディ・マッコイ〕は外したくない。 ハード・ロックならMichael Schenker〔マイケル・シェンカー〕、ブル…
BAUHAUS〔バウハウス〕を知ったのは彼らが最初の解散をした後だった。 当時の筆者は、BAUHAUSより少し前に解散していたJAPAN〔ジャパン〕が好きで、そのベーシストであるMick Karn〔ミック・カーン〕が立ち上げた新ユニットのDALIS CAR〔ダリズ・カー〕に参…
このブログでは、好きなアーティストの好きなアルバムを1枚取り上げて、あれやこれやと駄文を書いているのだが、取り上げるアルバムは編集盤ではなく、なるべくスタジオ盤のオリジナル・アルバムにしている。 確かにグレイテスト・ヒッツやコンピレーション…
THE BANGLES〔ザ・バングルス〕を知ったのはテレビの洋楽番組だった。 あの殿下ことPrince〔プリンス〕から提供された曲というコメントに続いて放送された"Manic Monday"は、まさに天才Princeが彼女達をスターダムに導くために書いたような極上のポップ・ソ…
過去の記事でSTONE TEMPLE PILOTS〔ストーン・テンプル・パイロッツ〕の2ndアルバム「PURPLE」を取り上げた時に、「1990年代初頭のグランジ・ムーヴメントから登場したバンドだが、グランジらしくないバンドである」と書いた。 STONE TEMPLE PILOTSは、曲も…
可能であれば、まず、検索エンジンでTHE HOUSEMARTINS〔ザ・ハウスマーティンズ〕のメンバー写真を探して見て頂きたい。 とにかく「普通」なのである。 けして、男前ではない。 かと言って、ブサイクでもない。 とてもじゃないが、ロック・バンドのメンバー…
以前、QUEENSRYCHE〔クイーンズライク〕の3rdアルバム「OPERATION: MINDCRIME」を取り上げた時に、「このアルバムは学生時代に同じアルバイト先に勤務していたU君から教えてもらった」と書いた。 当時(1980年代後半)の筆者は、プログレッシヴ・ロックもヘ…
Ron Sexsmith〔ロン・セクスミス〕のメジャー・レーベルからの1stアルバムは「RON SEXSMITH」という飾り気のないタイトルだ。 それ以前にも自主制作盤やインディー・レーベルからのリリースもあるが、やはり、Ron Sexsmithの1stと言えば、この「RON SEXSMITH…
筆者が若かりし頃(1980年代)の音楽の情報源の殆どは洋楽雑誌だった。 毎月、MUSIC LIFE、音楽専科、rockin'on、BURRN!、CROSSBEATを欠かさず購入し、新譜の紹介ページや過去の名盤特集を食い入るように読んだものである。 そして、雑誌以外の情報源となる…
英国のエレクトロニカのアーティストであるSQUAREPUSHER〔スクエアプッシャー〕ことTom Jenkinson〔トム・ジェンキンソン〕は、元々は打込みを使うエレクトロニック・ミュージック全般を馬鹿にしていたらしい。 Tom Jenkinsonのような巨匠と自分を比較するの…
筆者はクラシック音楽への造詣がほぼ皆無に近い人間だが、若い頃から長年聴き続けているレコードが何枚かある。 その中でも一番よく聴くのが今回取り上げたレコードだ(ただし、現在所有しているのはCDである)。 このレコードは凄い。 何が凄いのかと言うと…
筆者がロックを聴き始めた時期はJAPAN〔ジャパン〕が解散した時期と重なる。 このバンドは、とにかく女子からの人気が凄かった。 クラスのロックを聴いていた女子のほぼ全てがJAPANのファンだった。 正確に言うと、ヴォーカルのDavid Sylvian〔デヴィッド・…
ロックン・ロールを聴いてみたいという人に筆者が必ずお勧めするアルバムが2枚ある。 1枚はこのブログで過去に取り上げたNEW YORK DOLLS〔ニューヨーク・ドールズ〕の1stアルバム「NEW YORK DOLLS」。 そしてもう1枚は今回取り上げたIGGY & THE STOOGES〔イ…
一番好きなバンドは?と問われたら、速攻でTHE DOGS D'AMOUR〔ザ・ドッグス・ダムール〕と答える。 一番センスが良いと思うバンドは?と問われたら、これも速攻でSMALL FACES〔スモール・フェイセス〕と答える。 一番可愛いと思うバンドは?と問われたら迷う…
Amazon Music Unlimitedを契約してから確実にCDを買う機会が減った。 それどころか、CDで持っているアルバムもAmazon Music Unlimitedで聴くようになってきた。 聴きたいCDをCDラックから取り出す必要がなく、聴き終わってからも、そのCDをCDラックに戻す必…