Rock'n'Roll Prisoner's Melancholy

好きな音楽についての四方山話

2019-01-01から1年間の記事一覧

#0173) BALLADS / John Coltrane 【1963年リリース】

ロック・リスナーである筆者がジャズを聴くようになった切っ掛けは、#0043でThelonious Monk〔セロニアス・モンク〕を取り上げた時に書いた通り、とある地方都市(関東地方)に長期出張していた頃に、ふらりと入ったジャズ喫茶に通うようになってからだ。 そ…

#0172) A SALTY DOG / PROCOL HARUM 【1969年リリース】

PROCOL HARUM〔プロコル・ハルム〕と言えば、やはり、大ヒットしたデビュー・シングルの"A Whiter Shade Of Pale"(邦題:"青い影")ということになるのだろう。 筆者もロックを聴き始めた頃、この曲がどうしても聴きたかったのだが、当時、既にリリースから…

#0171) LET THERE BE ROCK / AC/DC 【1977年リリース】

ロックが好きでAC/DC〔エーシー・ディーシー〕が嫌いな奴なんていない...なんて言うのは嘘で、人の好みは十人十色、ロックは好きだけどAC/DCは好きじゃないという人がいてもそれは当たり前の話だ。 しかし、ロック・バンドのライヴ会場に行った時にAC/DC…

#0170) 最終回 / 遠藤舞 【2017年リリース】

筆者のお気に入りの曲であるCARPENTERS〔カーペンターズ〕の"I Need To Be In Love"(邦題は"青春の輝き")をカヴァーしている遠藤舞の動画をYouTubeで観たことが彼女を知る切っ掛けだった。 時期ははっきりと憶えていないが、5年以上は昔のことだったと思う…

#0169) SOUP / BLIND MELON 【1995年リリース】

Shannon Hoon〔シャノン・フーン〕という名前を最初に見たのはGUNS N' ROSES〔ガンズ・アンド・ローゼズ〕が1991年に2枚同時リリースしたアルバム、「USE YOUR ILLUSION I」と「USE YOUR ILLUSION II」におけるAdditional Musicians(追加ミュージシャン)の…

#0168) THE BIG 3 / 60FT DOLLS 【1996年リリース】

UKパンクからは多くのバンドが登場し、特に1977年には、このムーヴメントを代表するバンドが1stアルバムをリリースしている。 有名どころでは、SEX PISTOLS〔セックス・ピストルズ〕、THE CLASH〔ザ・クラッシュ〕、THE DAMNED〔ザ・ダムド〕、THE STRANGLER…

#0167) NIGHT SONGS / CINDERELLA 【1986年リリース】

CINDERELLA〔シンデレラ〕は、BON JOVI〔ボン・ジョヴィ〕の弟分として、1980年代のメタル・バブル期に登場したバンドだ。 ちなみに、BON JOVI〔ボン・ジョヴィ〕のもう一つの弟分として、CINDERELLA より少し後に登場したバンドがSKID ROW〔スキッド・ロウ…

#0166) RECKLESS / Bryan Adams 【1984年リリース】

このブログでは度々書いてきたことだが、筆者が洋楽を聴き始めたのは1980年代初期であり、この頃は取り立ててロックが好きな人でなくても洋楽をごくごく普通に聴いている人が多かった。 故にロックの本場である英国と米国、或いは、カナダやオーストラリアで…

#0165) DEJA VOODOO / GOV'T MULE 【2004年リリース】

昨日はドラムマシーンを使った打ち込み系のダンス・ミュージックを取り上げた訳だが、そうすると、今度はその反動なのか、人間による生の演奏、それも、高度な演奏技術に裏打ちされた土の香りのするアーシーなロックが聴きたくなる。 そうなると、サザン・ロ…

#0164) HAPPINESS / THE BELOVED 【1990年リリース】

アーティスト自体には全然思い入れが無いのに、何故かそのアーティストのアルバムが好きで一時的に聴きまくることが時々ある。 例えば、今回取り上げたTHE BELOVED〔ザ・ビラヴィッド〕の2ndアルバム「HAPPINESS」が、それに該当する一枚だ。 このアルバムは…

#0163) ROCK AND ROLL IS BLACK AND BLUE / DANKO JONES 【2012年リリース】

1stアルバムを購入して愛聴盤になっていたのに、どう言う訳か2ndアルバム以降は購入しなくなったアーティストがいたりする。 考えられる原因としては、2ndアルバムがリリースされていたことに気付かずに何時の間にか買い逃してしまったとか、或いは、2ndア…

#0162) VEMOD / ANEKDOTEN 【1993年リリース】

#0152)でPORCUPINE TREE〔ポーキュパイン・トゥリー〕を取り上げた時に「現代のPINK FLOYD〔ピンク・フロイド〕」と書いたが、差し詰め、今回取り上げるANEKDOTEN〔アネクドテン〕は「現代のKING CRIMSON〔キング・クリムゾン〕」と言えるのではないだろうか…

#0161) TED NUGENT / Ted Nugent 【1975年リリース】

世代を通して共通するか否かは不明だが、筆者の世代(1960年代後半生まれ)は中学時代の同級生のお兄ちゃんやお姉ちゃんから洋楽ロックを教えてもらった人が多いのではないだろうか? 筆者もまた然りで、ハード・ロック系の洋楽は同級生のお兄ちゃんから沢山…

#160.5) 1,200文字=原稿用紙×3枚

このブログを書き始めて1年半くらいになる。 書き始めた頃は、特に制約を設けることなく、ただ、だらだらと文章を書いていた。 そして、時々、自分の書いた文章を読み直し、色々と気付くことがあった。 最も気になったのは、「長すぎる文章は読むのがしんど…

#0160) 逆光 / 孫燕姿 【2007年リリース】

「ロックン・ロール・プリズナーの憂鬱」というブログ・タイトルを付けていながら、全くロックン・ロールとは無関係なアーティストの作品もけっこう取り上げてしまっている。 そもそもは自分の最も好きな音楽ジャンルであるロックン・ロールについての文章を…

#0159) LUCY / CANDLEBOX 【1995年リリース】

筆者が洋楽に聴き始めた1980年代初頭は、当然だが今のような安価な音楽配信サービスは無かった。 故に、レコードやCDを買うというのは、なかなか勇気のいる行為だった。 レコードやCD は2,500円から3,200円くらいする高価な代物なので、「絶対に聴きたい」物…

#0158) RAISE / SWERVEDRIVER 【1991年リリース】

SWERVEDRIVER〔スワーヴドライヴァー〕はシューゲイザーにカテゴライズされているバンドだが、実際にはシューゲイザーの定義からは少しはみ出るバンドである。 このバンドのミュージック・ヴィデオを初めて見た時、シューゲイザーという呼称の由来となった「…

#0157) LOOK WHAT THE CAT DRAGGED IN / POISON 【1986年リリース】

1980年代に隆盛を極めたグラム・メタル(ヘア・メタル)のイメージと言えば、スプレーで立てた長髪、ド派手なメイク、ヒラヒラした衣装あたりだろう。 そんなグラム・メタルの最大公約数的なイメージに最も近いバンドは、たぶんPOISON〔ポイズン〕なのではな…

#0156) BOOGIE PEOPLE / GEORGE THOROGOOD & THE DESTROYERS 【1991年リリース】

米国デラウェア州ウィルミントン出身のGEORGE THOROGOOD & THE DESTROYERS〔ジョージ・サラグッド&ザ・デストロイヤーズ〕の本国での人気というのはどれくらいなのだろう? 1stアルバム「GEORGE THOROGOOD & THE DESTROYERS」(1977年作)をリリースして以…

#0155) LITTLE PIECE OF DIXIE / BLACKBERRY SMOKE 【2009年リリース】

晴れた休日の朝に何故か無性に聴きたくなるのがサザン・ロックだ。 サザン・ロックが持つ土の匂いを感じさせる音、つまりはブルースやカントリーのフレイヴァ―が、のんびりと過ごせる休日の朝に絶妙にフィットするのだ。 1970年代ならTHE ALLMAN BROTHERS BA…

#0154) PERVERSE / JESUS JONES 【1993年リリース】

1989年は、当時、UKロックを聴いている者にとって、けっこうセンセーショナル年だ。 この年の5月には、THE STONE ROSES〔ザ・ストーン・ローゼズ〕がロックの歴史を変えた名盤、1stアルバムの「THE STONE ROSES」をリリースしている。 そして、10月には、あ…

#0153) TALKING BOOK / Stevie Wonder 【1972年リリース】

1970年代は洋楽の黄金時代であり、「手に負えない名盤」が多い。 例えば、THE ROLLING STONES〔ザ・ローリング・ストーンズ〕の「EXILE ON MAIN ST.」、David Bowie〔デヴィッド・ボウイ〕の「ZIGGY STARDUST」、AEROSMITH〔エアロスミス〕の「ROCKS」、FUNK…

#0152) THE SKY MOVES SIDEWAYS / PORCUPINE TREE 【1995年リリース】

2019年現在において、現代のPINK FLOYD〔ピンク・フロイド〕と言えばPORCUPINE TREE〔ポーキュパイン・トゥリー〕だ。 今回取り上げる彼らの3rdアルバム「THE SKY MOVES SIDEWAYS」を聴くにつけ、その認識が深まる。 PORCUPINE TREEの曲がPINK FLOYDの曲に酷…

#0151) STATIONS OF THE DEAD / ZEN MOTEL 【2007年リリース】

#0101で取り上げたLAST GREAT DREAMERS〔ラスト・グレート・ドリーマーズ〕に続き、また、筆者好みのバンドを見つけた。 ZEN MOTEL〔ゼン・モーテル〕というバンドなのだが、オフィシャル・サイトによると、2004年に1stアルバムをリリースしており、現時点(…

#0150) I AM / Jill Jones 【2016年リリース】

2000年を過ぎた頃から洋楽雑誌をあまり買わなくなった。 何故なら多くの情報をインターネットで集められるようになったからだ。 しかし、毎月、洋楽雑誌を数冊買いこんで、隅々まで読み尽くすような情報収集の仕方はインターネットではやらなくなった。 信憑…

#0149) ANGEL DUST / FAITH NO MORE 【1992年リリース】

FAITH NO MORE〔フェイス・ノー・モア〕というバンドは、3rdアルバム「THE REAL THING」に収録されている全米9位のヒット・シングル"Epic"がラップ・メタルの先駆けのような曲であるため、ラップ・メタルやファンク・メタルとしてカテゴライズされることが多…

#0148) IMMIGRANTS, EMIGRANTS AND ME / POWER OF DREAMS 【1990年リリース】

以前、あまり売れなかったが個人的には大好きな英国のアーティストとして、 THE SEERS〔ザ・シアーズ〕やADORABLE〔アドラブル〕を取り上げたが、同じ時代(1990年代前半)のアイルランドにもそのようなアーティストがいた。 それは、POWER OF DREAMS〔パワ…

#0147) TOO FAST FOR LOVE / MOTLEY CRUE 【1981年リリース】

1980年代に全米チャートを圧巻したグラム・メタル(当時の日本ではLAメタルと言っていた)において、その代表的なアーティストと言えば、やはりMOTLEY CRUE〔モトリー・クルー〕になるのではないだろうか。 このバンドの正式なバンド名はOとUにウムラウトが…

#0146) RUMBLE / TOMMY CONWELL & THE YOUNG RUMBLERS 【1988年リリース】

これは間違いなく大物になると睨んだ新人アーティストが、思いのほか評価されることなく失速していくことがある。 自分の目が節穴だったのか、或いは、ショービジネスとは実力だけで成功を掴み取れるような世界ではないのか? 筆者は、TOMMY CONWELL & THE Y…

#0145) ON THE LEVEL / STATUS QUO 【1975年リリース】

1968年にデビューしたSTATUS QUO〔ステイタス・クォー〕は英国では国民的人気バンドだが、日本での人気は低いと言わざるを得ない。 筆者が洋楽を聴き始めたのは1980年代初頭なのだが、STATUS QUOは1980年代にもコンスタントにアルバムをリリースしていたにも…