今回取り上げているのは、RAGING SLAB[レイジング・スラブ]が1989年にリリースしたセルフタイトルのメジャー・デビュー・アルバムだ。 ニューヨーク(以下、NY)のバンドだが、ジャンルとしてはサザン・ロック、或いは、サザン・メタルに該当する。 筆者は…
今回取り上げているASH RA TEMPEL[アシュ・ラ・テンペル]は1970年に西ドイツの西ベルリンで結成されたバンドだ(この時代のドイツにはわざわざ「西」と付けなければならないところが歴史のややこしさである)。 ドイツという国は、19世紀に帝政による近代…
1980年代初期にロックから洋楽を聴き始めた筆者がヒップ・ホップに対して持っている感情は「敗北感」である。 ロックを聴き始めた頃は、英国のニューロマンティックや米国のLAメタル(グラム・メタル)から始まり、色んなジャンルのロックを節操なく聴き漁っ…
今回取り上げるのはBryan Ferry[ブライアン・フェリー]の6thアルバム「BOYS AND GIRLS」である。 Bryan FerryはROXY MUSIC[ロキシー・ミュージック]として1982年にリリースした「AVALON」でソフィスティ・ポップの頂点を極め、ROXY MUSICを解散させた(…
ニューヨーク・パンクの象徴と言えば、やはりRAMONES[ラモーンズ]なのだろうか?確かにRAMONESは最高だ。 人によってはTHE VELVET UNDERGROUND[ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド]やNEW YORK DOLLS[ニューヨーク・ドールズ]の名を上げるかもしれ…
今回取り上げるのは英国のインディー・ポップ・デュオ、THE TING TINGS〔ザ・ティン・ティンズ〕である。 THE TING TINGSという語感は英語のネイティヴ・スピーカーにはどう聞こえるのだろう? 英語を話すことも聞き取ることもできない日本人の筆者には"テ…
#0349で取り上げたPOISON IDEA〔ポイズン・アイディア〕はメンバーのヴィジュアルが衝撃的なバンドだったが、今回取り上げているDWARVES〔ドワーヴス〕も下の画像のとおり、なかなかパンチの効いたヴィジュアルである。 しかし、このバンドの場合、メンバー…
今回は英国のニュー・ウェイヴ・バンド、THE BOLSHOI〔ザ・ボルショイ〕が1986年にリリースした1stアルバム「FRIENDS」を取り上げているのだが、筆者はブリットポップ・ムーヴメントの後期に登場したお気に入りのバンド、MANSUN〔マンサン〕が1997年にリリ…
米国のグラム・メタル・バンドであるWINGER〔ウィンガー〕が1988年にリリースしたセルフタイトルのデビュー・アルバムを聴いた時の印象は「洗練されとるなぁ」だった。 WINGERと同じ時期の米国のグラム・メタルとしては、前年の1987年にはGUNS N' ROSES〔ガ…
ロック・バンドにおける担当パートの中でもギタリストという人達は「生まれながらのロックン・ローラー」が多いような気がする。 これは、もしかすると、Keith Richards〔キース・リチャーズ〕、Johnny Thunders〔ジョニー・サンダース〕、Michael Schenker…
米国南部は保守的な土地柄だと聞くことがあるが、実際のところはどうなのだろうか? 筆者は米国には行ったことがないのだが(正確には米国領の島には行ったことがある)、米国南部発祥のサザン・ロックが大好きなので上記の件にはけっこう興味があったりする…
今回取り上げているMARILYN MANSON〔マリリン・マンソン〕の2ndアルバムのリリース情報が日本の洋楽雑誌に出始めた頃、そのタイトルが「ANTICHRIST SUPERSTAR」だという記事を見てドキッとした記憶がある。 その理由は、国家元首であり行政府の長である大統…
人類の歴史において、17世紀から19世紀は偉大な音楽家を輩出した時代だ。 17世紀のヴィヴァルディ、バッハ、18世紀のハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、19世紀のシューマン、ショパン等、何となく思いつくままにざっと書いてみたが、この時代の音楽家…
今回取り上げているFOREIGNER〔フォリナー〕は、#0302で取り上げたSTYX〔スティクス〕、#0312で取り上げたJOURNEY〔ジャーニー〕、#0342で取り上げたASIA〔エイジア〕等と並び、日本では産業ロックと呼ばれることがあり、インディー・ロックやオルタナティヴ…
最も好きなロック・バンドは? こう訊かれた時に「THE DOGS D'AMOUR〔ザ・ドッグス・ダムール〕です」と答える筆者にとって、とても興味深い記事が音楽雑誌BURRN!の2019年9月号に掲載されていた。 その興味深い記事とは「LAメタルの真実」という連載におけ…
筆者は時々このブログで「2000年以降に登場した若いロック・バンドやアーティスト対してなかなか興味が持てない」と書くことがあったが、最近はちょっと考え方が変わってきた。 筆者は1969年生れなので、2000年といえば31歳になった年である。 30代になった…
ロック史上、最も巨漢なバンドは多分POISON IDEA〔ポイズン・アイディア〕だろう。 下に貼ったPOISON IDEAのグループ写真を見ると、メンバーの5分の3がブタだということに驚かされる。 筆者も中年以降、なかなか立派な太鼓腹のブタになってきたのだが、残念…
1970年代後期くらいから登場したポストパンクやニュー・ウェイヴのアーティストを今では殆ど聴かなくなってしまったのだが、そこから派生したゴシック・ロックとニューロマンティックのアーティストは何故か今でも好んで聴くことが多い。 好きなゴシック・ロ…
「グラム・メタル・バンドは女やセックスのことばかり歌っていて、実にけしからん!」という輩がいるが、そんな批判はお門違いも甚だしいことだと筆者は思っている。 そもそも、ロックン・ロールとは、女やセックスのことを歌うところから始まっている。 ロ…
今回取り上げているJoe Satrianiの2ndアルバム「SURFING WITH THE ALIEN」は、ロックの歴史に刻まれたインストゥルメンタル・ロックの名盤であり、このジャンルの最高峰と言えるだろう。 そして、筆者が今までに生で演奏を聴いたことのあるギタリストの中で…
Ozzy Osbourne〔オジー・オズボーン〕は凄いギタリストを見つけ出す名人だ。 BLACK SABBATH〔ブラック・サバス〕を脱退し、ソロ・アーティストとしての活動を開始した時にRandy Rhoads〔ランディ・ローズ〕という天才を見つけ出し、そのRandy Rhoadsを失った…
米国のインダストリアル・メタルにおける2大巨頭はMINISTRY〔ミニストリー〕とNINE INCH NAILS〔ナイン・インチ・ネイルズ〕だが、MARILYN MANSON〔マリリン・マンソン〕とRob Zombie〔ロブ・ゾンビ〕も2大巨頭に匹敵する存在だ。 MINISTRYのAl Jourgensen〔…
Michael Jackson〔マイケル・ジャクソン〕の6thtアルバム「THRILLER」は多くの人に知られているとおり、世界で最も売れたアルバムである。 リリースはされたのは1982年であり、筆者が洋楽を聴き始めた中学1年生の時期と重なる。 このアルバムによりMichael J…
今回取り上げているASIA〔エイジア〕の2ndアルバム「ALPHA」は、収録曲の"The Heat Goes On"が、かつて新日本プロセスに所属していた伝説の覆面レスラー、ザ・コブラの入場曲として使われており、ザ・コブラのファンだった筆者にとっては非常に思い入れの深…
今回取り上げているCHEAP AND NASTY〔チープ・アンド・ナスティ〕の1stアルバム「BEAUTIFUL DISASTER」は1990年代におけるロックン・ロールの名盤だ。 と、言ってみたものの、このアルバムがリリースされた1991年は、米国ではグランジ/オルタナティヴ・ムー…
筆者が最も好きな女性アーティストはKate Bush〔ケイト・ブッシュ〕なのだが、Kate Bushはかなり寡作なアーティストなので、最も好きな女性アーティストではなくなりつつある。 最も好きだと思っていても、そのアーティストが長期に渡り不在だと、新しく登場…
洋楽アーティストの中には本国での高い評価に対し、日本での評価が驚くほど低いアーティストが存在する。 PEARL JAM〔パール・ジャム〕やSTONE TEMPLE PILOTS〔ストーン・テンプル・パイロッツ〕は、その例としてよく名前があがるアーティストだ。 しかし、…
筆者は1969年生れなので1977年に英国でパンク・ムーヴメントが勃発した時は小学3年生だ。 従って、パンク・ムーヴメントはリアルタイムで体験できていない。 もちろん、中には小学生でロックを聴き始める人もいるのかもしれないが、それはかなり稀なケースだ…
現在では大物となったスラッシュ・メタル・バンドの中には活動初期に分裂を起こし、派生バンドを誕生させたバンドが存在する。 Dave Mustaine 〔デイヴ・ムステイン〕がMETALLICA〔メタリカ〕在籍中に他のメンバーと揉めて、METALLICAを解雇された後に立ち…
インターネットが人々の生活の基盤を支えるインフラストラクチャーとなって久しい。 現在では、多くの人がインターネットを介して商品を購入し、商品を販売する側の企業は顧客の購入履歴や閲覧履歴を分析することにより、次に購入させるべき商品を提案する。…